2004日本シリーズ VS中日ドラゴンズ 第2戦

ネットカフェ滞在も無事に睡眠を取れて、出発。知り合いと合流して、少しばかり名古屋観光へ。

栄近辺にある名古屋テレビ塔の近くでは、何かしらのイベントをやっていたようで、屋台が並ぶ。ここで、名古屋名物・味噌を使ったどて焼きをいただく。

早いタイミングながらも14:30ぐらいにはナゴヤドームへ出発。
ナゴヤドームに着くと、駐車場でキャッチボールをやったり、球場の外周を回ってグッズショップに行って、ライオンズとドラゴンズの優勝記念グッズを見て回ったりして、ヒマをつぶす。

そして、開場。試合開始を待つ間にはようやく念願の味噌カツ丼をいただく。まぁ、あまり温まってもなかったので、そううまいというわけでもなかったんですが、名物を食ったという感じに浸る。

しばらくして、両チームのバッテリー発表。
先攻のライオンズ
ピッチャー・松坂大輔−キャッチャー・野田浩輔
いよいよここで満を持して、エース・松坂の登場となる。POとは違い、初戦を勝っているため、気持ちよく投げられるはず。連勝へただ、まっしぐらといった形か。

後攻のドラゴンズ
ピッチャー・山本昌−キャッチャー・谷繁元信
山本昌は13勝を上げ、ローテンションを守ったベテラン。しかしながら、いまだシリーズ未勝利。初勝利を目指し、登板。


5分後、スタメン発表。

両チームのラインアップ

先攻のライオンズ
1番ライト佐藤友亮、2番センター赤田将吾、3番サードホセ・フェルナンデス、4番ファーストアレックス・カブレラ、5番レフト和田一浩、6番ショート中島裕之、7番キャッチャー野田浩輔、8番セカンド高木浩之、9番ピッチャー松坂大輔。勝利した昨日とピッチャー以外は全く代わらぬオーダー。そして、9番に松坂が入り、投球と同時にその打撃も見物。

後攻のドラゴンズ
1番セカンド荒木雅博、2番ショート井端弘和、3番サード立浪和義、4番センターアレックス・オチョア、5番ファースト森野将彦、6番キャッチャー谷繁元信、7番レフト井上一樹、8番ライト森章剛、9番ピッチャー山本昌。5番以降は谷繁を除いて、すべて昨日から変更。5番にはパンチ力のある森野、7番には背番号を99から9に一新した井上、8番には終盤に上がってきた森が入る。


試合前のイベントが終わり、ドラゴンズの守備陣がポジションに着く、昨日と同様にコールが起きた後、今日はOB中利夫さんの始球式。

山本昌の投球練習が終わり、いざ


プレイ、ボール。

1回表、先頭の佐藤が打席に入る。2−3から粘って、ライト前へうまいバッティング。これで、先頭打者が出塁。佐藤は依然好調のよう。続く2番は赤田。バント失敗などがあったものの、けん制が多く、非常に長い打席に。結局見逃し三振でランナーを進められず。1アウト1塁でフェルナンデスへ。1−1からの2球目。フェルナンデスが打った打球はもう、打った瞬間にそれとわかる一発。レフトスタンドにいるこちらに向かって飛んでくる。そう思った瞬間、もうスタンドイン。2−0。昨日と同様一発で先制する。いい流れは続いている模様。続くカブレラもフォアボールを選んで1アウト1塁。しかし、和田はショートゴロゲッツーに倒れ、3アウト。ライオンズは幸先よく2点を先制した。さぁ、松坂の出番。

1回裏、松坂がマウンドへ。先頭は荒木。センターフライに抑える。しかし、井端にはセンター前へ。昨日出さなかった1・2番がついに出塁。立浪はセカンドフライ、続くアレックスの打席で、一塁けん制がエラーに。これで2アウト2塁。ここで、松坂は何とかアレックスを空振り三振に抑え、3アウト。上々とはいえないながらも、初回をゼロに抑えた。

2回表、先頭は中島。見逃し三振で1アウト。野田もレフトフライ、高木も見逃し三振でこの回は三者凡退に終わる。松坂の打撃は次の回にお預け。

2回裏、先頭の森野を見逃しの三球三振、谷繁をショートゴロ、井上はバットを折ってファーストゴロ。三者凡退に斬って取った。

3回表、先頭にはいよいよ登場。松坂が打席に入る。2−0と早々と追い込まれるものの、そこから幾度となくファウルで粘る。しかしセカンドゴロに打ち取られ、1アウト。続く佐藤はセカンドの横を抜くセンター前ヒット、赤田は初球をセンターフライで2アウト1塁で先ほど先制HRのフェルナンデス。しかし、ファーストゴロに抑えられ、3アウト。この回は無得点に終わる。

3回裏、先頭の森は初球打ちでファーストの横を抜くライト前ヒット。ここで、山本昌は当然のごとくバント。1アウト2塁となって1・2番へ。その荒木の初球。速球がひじに当たりデッドボール。井端もライト前に落とし、1アウト満塁とピンチが広がる。2戦を通じて初めて、スタンド全体が沸く。ここでバッターは立浪。セカンドゴロでゲッツーかと思いきや、セカンド送球後、中島が1塁に投げきれず、ゲッツーならず、この2戦を通じて初めてドラゴンズに得点を奪われる。2アウト1・3塁とピンチが続き、アレックスは初球をライト前ヒット。これで、3塁ランナーの荒木がホームイン。2−2と同点に追いつかれ、さらに2アウト1・2塁で森野。1−0から再びデッドボール。2アウト満塁に。バッターは谷繁。ボール先行でカウント1−3、ここで谷繁はボールを見て、フォアボール。押し出しとなって、何と逆転を許してしまう。なお満塁で続く井上は初球打ちでライトフライ。ようやく盛り上がったスタンドを静かにさせることができた。しかし、松坂らしからぬ投球で、この回2−3と逆転されてしまう。

4回表、逆転されて迎える先頭バッターはカブレラ。強烈な音を残した打球はレフト線へ。カブレラの全力疾走も相まって、ツーベース。続いては和田。0−1から6球ファウル粘るものの、結局空振り三振で1アウト。中島も見逃し三振、野田も空振り三振と三者連続三振となり、3アウト。イヤ〜な流れが漂い始めてくる。

4回裏、先頭の森はレフトフライ、山本昌も見逃し三振で2アウト。しかし、続く荒木の打球はレフトスタンドへ向けて飛んでくる。しかし、何とかフェンスの最上段に跳ね返され、レフトへの大きなツーベース。井端は豪快な速球で空振り三振。ピンチを招いたものの、ゼロに抑えた。

5回表、先頭バッターは高木。センター前に弾き返して、先頭が出塁。続いて、松坂はバントの構え。しかし、ストライク・ファウルであっさり2−0、その後ボールをはさんで、4球目。バントがファウルでスリーバント失敗。1アウト1塁。ここで迎えるバッターは今日2安打の佐藤。佐藤らしくなく、打球は三塁線を抜いて、レフト線・レフトフェンスまで到達。1塁ランナーの高木は長駆疾走で、一気にホームイン。これが、同点タイムリーツーベースで、赤田。続く赤田もレフトポール際のフェンスへ一直線。これもツーベースとなり、2塁ランナーの佐藤がホームイン。これで、4−3と逆転。
ここで、ドラゴンズは山本昌を諦め、今季は先発のマウンドにも上がった落合英二が登板。1アウト2塁と依然チャンスで、強力クリーンアップへ。フェルナンデスはピッチャー真正面のゴロでランナー動けず、2アウト。1塁があいていたため、カブレラは敬遠のフォアボール。2アウト1・2塁とチャンスが広がって、和田へ。0−2からの3球目。和田の放った打球は足を滑らせながらもレフトへの大きな当たり。スタンドに入るかの打球もフェンスダイレクトで、ツーベース。2塁ランナーの赤田がホームイン、カブレラも3塁到達で、5−3。続く中島は敬遠で2アウト満塁。バッターは野田。
初球はボールで迎えた2球目。野田の打球は左中間へ飛ぶ。その打球は、走者一掃のタイムリーになるであろうと思った。

が、

レフトの井上がダイビング!

すると、ボールはグラブの中へ。
レフトフライ。一気に突き放すチャンスもファインプレーに阻まれる。しかし、この回3つのツーベースで5−3と逆転。

5回裏、先頭打者は立浪。空振り三振で1アウト。アレックスはセカンドゴロ、森野も見逃し三振に抑えて、三者凡退。流れを完全に手元へ引き寄せた。

6回表、マウンドには落合に代わって、中継ぎとして活躍の平井正史が上がる。先頭の高木はセカンドゴロ、ランナーなしでバッターボックスには松坂。2−2と追い込まれてから、2球ファウルで粘る。7球目。松坂の打球はショートの頭を抜けて、レフト前ヒット。日本シリーズ初安打。続く佐藤はセカンドゴロで2塁封殺。佐藤は残って2アウト1塁。赤田はレフトフライで3アウト。

6回裏、谷繁はファーストゴロで1アウト。井上はライトファウルフライ、森はあらぶり三振で2イニング続けての三者凡退で7回の攻防へ。

7回表、マウンドには代わって、阪神から移籍し、中継ぎとして活躍のマーク・バルデスが登板。フェルナンデスはセカンドへのハーフライナーで1アウト。カブレラはセンターフライで2アウトに。ここで、バッターは和田。1−1からの2球目。和田の打球はレフトへ大きなアーチを描く。完璧な2戦連発のHRで、連勝発進を確信させてくれるような、追加点。これで6−3。中島はファーストゴロに倒れて、3アウト。しかし、和田の大きな一発で貴重な追加点。6−3として、

「よし、連勝して所沢に帰れる」


そんなことを思いながら、ドラゴンズのラッキー7へ。

7回裏、マウンドには依然松坂。先頭はバルデスに送られた代打・大西崇之。大西が叩いた打球はファーストへの大きなバウンド。キャッチした際にはもう大西は1塁を駆け抜け、先頭が出塁。しかし、荒木はライトライナーに抑えて、1アウト。しかし、当たりはいい。続く井端もセカンド頭上を越えるセンター横へのヒット。これで、大西は一気に3塁へ。これで、1アウト1・3塁となってバッター立浪。

しかし、3点差の余裕からか「大丈夫。大丈夫」と気持ちを落ち着かせる。

初球はボール。2球目もボール。そして、迎えた3球目。

立浪のバットが一閃。


「ウソ……………」




まさに打った瞬間にわかる、同点3ラン。打球はライトスタンドへ吸い込まれ、ドラゴンズファンで埋まったスタンドは一気に沸く。

しかし、まだ同点である。大丈夫、大丈夫。


続くバッターはアレックス。2−3とフルカウントからフォアボールを与えてしまい、1アウト1塁。続く森野には再びデッドボールを与えて、ランナーは1・2塁に。
続くバッターは谷繁。

その初球。

谷繁の打球はレフト横へ。願いもむなしく、2塁ランナーのアレックスがホームイン。


まさか、まさかの逆転劇。3点のリードがあったのに…。連勝で所沢へと思ったのに…。


すべてを裏切られ、松坂大輔はここでノックアウト。

代わって左キラー星野智樹がマウンドへ。


星野が投球練習中、スタンド全体にはウェーブが。



1アウト2・3塁で、井上の代打・高橋光信。2球目、打球はセンター前へ。さらに1点追加。ランナーは1・3塁。1塁ランナー高橋に代わって代走・土谷鉄平が送られ、バッターは森。森は空振り三振に抑えて2アウト。バッターはこの回逆転のきっかけを作った大西が再びバッターボックスへ。大西はレフトフライに抑えて、長かった攻撃がようやく終了。

7回裏

まさか、まさかの大逆転劇。しかし、攻撃イニングはあと2つ残されている。そこに一縷の望みを託して、8回の攻撃へ。


8回表、ドラゴンズは大幅に守備を変更。代走の土谷に代えて、渡邉が7番に入り、ファースト。5番ファーストの森野に代えて、英智が入りライトへ。ライトの森がレフトへと回る。そして、大西に代えて、マウンドには昨日に引き続き、岡本真也。先頭バッターは野田の代打・小関竜弥が入る。小関はセンターフライで1アウト。高木もセンターフライ。そして、ピッチャー・星野に代打、第2ステージ殊勲打の石井義人が入る。石井はショート横への内野安打。2アウトながら、ランナーが出塁。ここでバッターは佐藤。初球をセカンドゴロで結局、無得点に。

8回裏、代打に入った小関に代わって細川亨がキャッチャーに。そして、同じく代打に入った石井に代えてマウンドには森慎二が入る。先頭は荒木。見逃し三振に抑える。しかし、井端には今日4安打目のセンター前ヒットで1アウト1塁。続く立浪も一二塁間を抜いてライト前へ。井端は3塁まで到達し、1アウト1・3塁でアレックス。センターへの犠牲フライを放って、1点追加。2アウト1塁でバッターは先ほどの回から守備に入った英智。2−0となったところで立浪が盗塁を決め、2アウト2塁。2−1となって英智の打球は前進守備の右中間を真っ二つ。2塁ランナーの立浪は当然ホームへ。そして、英智スリーベース。森も炎上。続く谷繁も三遊間を抜いて、もう一点追加。これで、6−11。2点差が5点差まで広がってしまう。渡邉は空振り三振に抑え、ようやく8回の攻撃が終了。
森も期待にたがわぬ燃えっぷりでこの回一気に3点を追加され、6−11。
完全に期待も何も失った状態で9回の攻撃へ入る。

9回表、立浪に代わってサードには大ベテラン・川相昌弘が入り、岡本に代わって、マウンドには5点差ながらも守護神・岩瀬仁紀が登る。先頭バッターは赤田。サードゴロで1アウト。フェルナンデスは粘るもライトフライ、カブレラは三球三振で三者凡退。ゲームセット。


6−11。


予想外の松坂での敗戦。第1戦で石井がドラゴンズ打線を完全に眠らせた状態で、順調にいけるかと思ったら、まさか松坂がドラゴンズ打線を完全に目を覚まさせてしまうとは…。しかし、スコアとしては1勝1敗。

そして、片付けをしていると勝利監督・落合監督のインタビューが聞こえてくる。

「ひょっとしたら、名古屋に戻ってこないこともあるかもしれませんね」
「その可能性は充分にあると思います」


所沢3連勝宣言。出た。落合博満ビッグマウス

片づけを終えて、こちらとしても、それは望むところ。出て行くタイミングに捨て台詞


「もう、来ねぇよ!!!」



当然、ライオンズの3連勝で所沢で決める。

その思いを胸にナゴヤドームを後にした。




そのあと、知り合いの車に乗り、夜通しで東京へ戻ることに。


途中、愛知県内のSAで食事を終えて、車に乗ると即爆睡。なんと、東京まで一秒も目が覚めず、朝5時ぐらいに東京に到着。

明日は休み。1日おいて、シリーズは所沢に舞台を移す。