【最終確定版】Sochi 2014 メダリスト・入賞者リスト

閉会式からもう3日経ってしまいましたが…
ソチオリンピックが無事に終了しました。事件になるような大きなトラブルは起こらなかったのでとりあえずはよかったのかなという感じです。
ただ、中継を見てても気温10℃とか東京よりも暖かいじゃねぇかっていう環境で、
スキージャンプやアルペンなんかを観てると、コース以外には雪がないだとか、
雪面硬化剤をまいてるだとか、コースの上部と下部で雪質が違って、難度が格段に上がっているだとかという事態が非常に多かったですね。
序盤のスロープスタイルとかもコースの難易度が普段よりもあまりに高いという話なんかがありましたし。

全体的に無難にまとめてきて、転倒とかをしなかった人が勝ったっていう印象が強く感じさせる大会でした。
ナンバーワンを決める大会の質としては…。


さて、日本勢を振り返ってみると、
トリノ以来の金メダル獲得が男子フィギュアの羽生。団体戦個人戦それぞれでのショートプログラムの演技は
まさに完璧といえるもの。フリーこそ、ミスが出てしまったものの、それでも前半のアドバンテージが活きて勝ちきりました。


銀メダルを獲得したのは、まずリレハンメル以来のコンバインドと長野以来のスキージャンプの復活したノルディック勢。
コンバインド・ノーマルヒルの渡部暁は前半のジャンプで得たアドバンテージを活かしてのクロスカントリーでは、上位2人で逃げる作戦勝ち。
荻原兄弟をはじめとしたOBの感無量のコメントが多く、それだけ悲願だったコンバインド勢が久しぶりに成績を残しました。

そして、ジャンプは今季絶好調・7大会連続出場のベテラン葛西紀明が悲願の個人戦初メダルとなりました。
金メダルこそわずかな差でポーランドのストッフに2冠という形で取られましたが、1回目・2回目ともに大きなジャンプ。
2回目のジャンプ終了後に他の3人が葛西に駆け寄るシーンが非常に印象的でした。

その葛西と駆け寄った3人が団体では銅メダルを勝ち取りました。
GER/AUTの2カ国が抜けたものの、2本目では4位以下とはそこそこの差をつけて全員がキチンと飛びきったことで、
これも長野以来のメダル獲得となりました。これまでなかなか成績が残せなかったものの、これを機に若手の飛躍を期待しましょう。

続いて、長野から加わったスノーボード勢が初メダルを獲得。
男子のハーフパイプが王者・ホワイトを抑えて、平野・平岡の2人が2位と3位に。若い10代の2人が日本スノボ界に初めての快挙をもたらしました。
そして、SLCから4大会連続出場の竹内がパラレル大回転で予選1位からしっかりした滑りを3試合続けて決勝まで進出。
ライバルと対戦した決勝こそ、2本目に転倒してしまったものの、スキーも含めてアルペン女子では初、男子を含めても猪谷以来のメダル獲得となりました。

もう1人の銅メダリストは今回の新種目となったスキー・ハーフパイプ女子の小野塚。
アルペンから転向して、2年半ながら、非常に高さのあるエアーを見せて、1本目で3位、
さらに2本目でもスコアを伸ばして、初代の銅メダリストとなりました。

その他の競技を振り返ってみると
フリースタイルスキーはファイナル6での完璧な滑りが印象的だったモーグルの上村。他の日本人選手がけがでリタイアするというちょっと堪える状況ながら、
素晴らしいトライだったような気がします。男子は遠藤・西ともに決勝1本目で敗退。

ノルディックのジャンプでは男子はノーマルヒルでも葛西は入賞、女子は高梨・伊藤の2人が入賞。
ただ、女子は1発勝負・ラージヒルでのリベンジというわけにはいかなかった分の怖さが出てしまったという感じでした。

フィギュアは男子は羽生の他にも町田・高橋の2人も5・6位に入り、3人とも入賞に。
女子はショートで点が伸びなかった浅田真央がフリーで史上最高の演技を見せて6位まで盛り返し、鈴木明子も8位に入りました。
団体戦では、ペア・アイスダンスの2組も合わせて、5位に入ってフリーまでつなげました。

今回躍進したのがスノーボード
メダルを取った3人以外にも、日本選手団最初の登場となったスロープスタイルの角野が8位。
ハーフパイプでは女子の岡田も5位に入ってきました。
スノーボードクロスでは、3大会連続出場の藤森由香が予選を6位で通過するも準々決勝では転倒で敗退と苦い結果に。

女子のカーリングでは北海道銀行の5人が格上のスイス・中国に勝利するなど、最後まで準決勝進出の可能性を残して、史上最高の5位となりました。
アイスホッケー女子は結果、5戦全敗となってしまったものの、ココに予選を初めて通過してたどり着いたことを評価すべきでしょう。


一方、なかなか結果が残せなかったのが、スケート勢。
スピードスケートはオランダ勢の上位席巻の波にのまれて、個人戦の最高は男女500mの5位。
前回銀メダルのパシュートでは初戦を勝利したのみで4位という結果に。

さらにキツかったのはショートトラック
男女ともに決勝進出はなく、個人戦での準決勝進出ですら、準々決勝での転倒の救済措置によるものという苦々しい結果に。

そして、アルペンでは回転に湯浅・佐々木の2人が出場も
2本目の強烈なコースセッティングに苦しめられ、2人とも棄権という悔しい結果に終わってしまいました。

結果、メダル獲得数は金1・銀4・銅3の8個。
長野の10個には及ばないものの、7個だったアルベールビルを超えて歴代2位。
このときにはなかった競技もあり一概には比べるのは厳しいものの、
前回のバンクーバーの5個(銀3・銅2)は上回りました。

復活した競技、初めての歓喜を得た競技、なかなか結果を残せなかった競技といろいろありましたが
これから各競技がさらに発展をして次回大会にはよりよい成績が残せるように。

普段からウィンタースポーツに目を向けて行くということも必要になってくるのかなと思います。
まだ、競技環境が苦しいというところも多いので、それがよりより環境を与えることができるような
整備をしてくれることをアスリートファーストな施策が進んでくれることを願ってます。
そして、さらにこういう競技に関心を持ってより底辺が広がるようなスポーツ界になっていくとイイですね。
今回のスノーボードなんかはイイ例なのかもしれません。

次回は平昌。なんか、いろいろと面倒なのが厄介ですが、そんなことが気にならないオリンピックになることを願いつつ。
次のこの日記はリオの夏のオリンピックでということになりますかね。

2週間近くお騒がせしました。ありがとうございました。
最終確定版のリストをアップして、オリンピック日記を終了したいと思います。


(これまでの通算)
【Gold Medal Winner】
フィギュアスケート・男子シングル 羽生 結弦


【Silver Medal Winner】
スノーボード・男子ハーフパイプ 平野 歩夢
ノルディックスキー/コンバインド・ノーマルヒル 渡部 暁斗
ノルディックスキー/ジャンプ 男子ラージヒル 葛西 紀明
スノーボード・女子パラレル大回転 竹内 智香


【Bronze Medal Winner】
スノーボード・男子ハーフパイプ 平岡 卓
ノルディックスキー/ジャンプ・男子団体 清水 礼留飛/竹内 択/伊東 大貴/葛西 紀明
フリースタイルスキー・女子ハーフパイプ 小野塚 彩那

【win a prize】
(4th Place)
フリースタイルスキー・女子モーグル 上村 愛子
ノルディックスキー/ジャンプ・女子ノーマルヒル 高梨 沙羅
スピードスケート・女子パシュート 田畑 真紀/菊池 彩花/押切 美沙紀/高木 菜那


(5th Place)
フィギュアスケート・団体
スピードスケート・男子500m 加藤 条治
スピードスケート・女子500m 小平 奈緒
スノーボード・女子ハーフパイプ 岡田 良菜
フィギュアスケート・男子シングル 町田 樹
カーリング・女子 苫米地 美智子/吉田 智那美/船山 弓枝/小笠原 歩/小野寺 佳歩
ショートトラック・女子3000mリレー 伊藤 亜由子/酒井 裕唯/桜井 美馬/清水 小百合
ノルディック/コンバインド・団体 永井 秀昭・湊 祐介・渡部 善斗・渡部 暁斗


(6th Place)
スピードスケート・男子500m 長島 圭一郎
フィギュアスケート・男子シングル 高橋 大輔
ノルディックスキー/コンバインド・ラージヒル 渡部 暁斗
フィギュアスケート・女子シングル 浅田 真央


(7th Place)
ノルディックスキー/ジャンプ・女子ノーマルヒル 伊藤 有希


(8th Place)
スノーボード・男子スロープスタイル 角野 友基
ノルディックスキー/ジャンプ・男子ノーマルヒル 葛西 紀明
アイスホッケー・女子
フィギュアスケート・女子シングル 鈴木 明子