2004パシフィック・リーグ プレーオフ第2ステージ VS福岡ダイエーホークス 第4戦
2勝1敗と優勝に王手をかけて迎えた第4戦。今日決まるかもしれない。と、いうか今日決める。そんな気持ちを持っていざ、第4戦の闘いへ。
両チームのラインアップ
先攻のライオンズ
1番ライト佐藤友亮、2番センター赤田将吾、3番サードホセ・フェルナンデス、4番ＤＨアレックス・カブレラ、5番レフト和田一浩、6番ファースト貝塚政秀、7番ショート中島裕之、8番キャッチャー細川亨、9番セカンド高木浩之。先発ピッチャーは第1ステージ第3戦で初回を除いて、好投し、チームを勝利に導いた左腕・帆足和幸。昨日決勝のＨＲを放った野田に代わって、細川がスタメンマスクをかぶる。
後攻のホークス
1番ライト出口雄大、2番センター柴原洋、3番セカンド井口資仁、4番ファースト松中信彦、5番キャッチャー城島健司、6番ＤＨフリオ・ズレータ、7番レフトペドロ・バルデス、8番サード鳥越裕介、9番ショート川粼宗則。先発ピッチャーはシーズンベストの9勝1敗を記録した倉野信次。3−7番以外は総入れ替え。宮地に代わって初スタメンの出口が1番。8番の柴原が2番、9番の鳥越が8番、1番の川粼が9番に入るオーダーに。
1回表、先発の倉野がマウンドに上がり、先頭・佐藤と相対する。佐藤はライトフライに倒れ、1アウト。赤田はファーストゴロで2アウト。そして、3番は昨日大爆発のフェルナンデス。しかし、セカンドフライで三者凡退。第2・3戦とは違う初回となった。
1回裏、先発の帆足が優勝をかけて、マウンドに登る。先頭・初スタメンの出口はセカンドゴロで1アウト。続く柴原もサードゴロに抑えて2アウト。井口もライトフライで三者凡退。両チームともに静かな立ち上がりとなる。
2回表、先頭のカブレラは見逃し三振で1アウト。和田もセカンドフライに倒れ、2アウト。しかし、不調に苦しんでいた貝塚がライト前へうまく打って両チーム初安打、2アウト1塁。続く中島もライト前ヒット。これで貝塚は2塁を蹴って、3塁まで向かうも出口の好返球にタッチアウト。結果、無得点でチェンジ。ん〜、昨日とは、ちと違う感じに見えるぞ。
2回裏、先頭の松中はセンターフライ、しかし、続く城島には三塁線を抜かれてレフトへのヒット。しかし、和田のカバーは早く、2塁を狙った城島を刺した。これで2アウト。両チームが肩で魅せる守備合戦に。ズレータには三遊間をうまく抜かれて、レフト前ヒットで2アウト1塁。続くバルデスはショートゴロに抑えて3アウトチェンジ。
3回表、先頭の細川はいつも通りの空振り三振、高木はショートゴロ、佐藤は松中のダイビングキャッチでファーストゴロで三者凡退に。
3回裏、先頭の鳥越に初球を捕らえられ、センター前ヒット。続く、川粼はバントから引いての強行がショート真正面でセカンド封殺。ファースト転送は落球でゲッツーならず、1アウト1塁。出口はライトフライで2アウトに。しかし、続く柴原にはライト前に打たれて、2アウト1・2塁でクリーンアップへ。この場面で迎えた井口は空振り三振に抑え、何とか、この回はゼロに。
4回表、トップバッターの赤田はセカンドゴロ。フェルナンデスはライトフライ、カブレラのライトへの大きな当たりもフェンス前で失速。ライトフライでまたもや三者凡退。どうも硬さがあるのかな？そんなように見受けられる。
4回裏、先頭の松中。ここまでの打率は1割切っている。ようやくそこに気がついた。ただ、今年の三冠王がこのまま終わるとは思わない。戦々恐々となるも、結局松中はショートゴロに倒れる。続く城島はセンター横へのヒット。1アウト1塁に。ズレータにはデッドボールを与えて、ランナーは1・2塁。バルデスはライト前に持っていかれて、これで1アウト満塁に。ここで迎えるバッターは昨日満塁一掃のタイムリーを打たれた鳥越。その鳥越には三遊間を抜かれてレフト前ヒット。これで、先制点を取られてしまう。さらに1アウト満塁のピンチは続き、バッター川粼。
川粼が打った打球は前進守備の高木が横っ飛びでキャッチ。すぐに立ち上がってホーム送球もクロスプレーでセーフ。1点追加。さらにクロスプレーで細川が痛がっている。ズレータにやられたようで、すぐにキャッチャーが細川から野田に交代。
1アウト満塁が続き、バッターは出口。なんと出口にも三遊間を抜かれて、さらに1点追加。これで0−3に。
抑えきれぬ帆足からピッチャー交代。ここで登場は森慎二。昨年までは中継ぎの柱だったものの、今年は幾度となく背信の投球を見せてきたため、このＰＯは重要度の低いポジションに。
しかし、今回はそんなことはお構いなく、柴原は浅いセンターフライに。これでは3塁ランナーは動けず、2アウト満塁。続く井口はセンターへの大きな当たり。フェンスを越えないにしてもフェン直か？と思うヒヤッとするようなあたりも何とかセンターフライで3アウト。何とか、3点でこの回を終わることに。昨日に続いて、4回に大きな失点をすることに。関西か…(昨日と同様、3回とこの回は応援が関西式だった)。
5回表、先頭の和田は左中間を強烈な当たりで抜いていき、フェンス到達の2ベースに。これで、この試合初のノーアウトのランナー。しかし、続く貝塚は初球をレフトフライ。中島もライトフライで2塁ランナーが何もできず、結局2アウトに。野田も初球をライトフライでこの回は結局無得点でチェンジ。どうも、選手がここに来てガッチガチになってんじゃないかと心配に。
5回裏、先頭はいまだ初戦のＨＲの1安打のみの松中。ファーストゴロで1アウト。城島はハーフスイングを取って三振。ズレータも空振り三振に抑えて、三者凡退。今年の森らしからぬ投球を見せる。
6回表、マウンドには倉野が引き続き上がる。先頭の高木は空振り三振、佐藤はセンター前に落とすヒットで1アウト1塁。赤田はファーストゴロで2塁封殺、2アウト1塁に。フェルナンデスはサードゴロで3アウト。結果無得点。
6回裏、マウンドには依然、森慎二が登り続ける。先頭のバルデスを空振り三振、鳥越も空振り三振で2アウト。4者連続三振と調子に乗ってきた森。続くは川粼。
その調子に乗った矢先、9番の川粼に何とライトポール際への打球。これが入ってしまい、もったいない1点が入る。「森、今日もかよ」。そんな心境で続く、出口はセカンドゴロに抑えて、3アウト。結果、この回終了段階で4−0に。
7回表、好投した倉野に代わって山田秋親が登板。先頭はカブレラ。どうも調子が落ちてきたか、空振り三振で1アウト。続いては和田。1−0からのスイングは完璧に捕らえて、レフトスタンド一直線。追い上げ開始の狼煙を上げるかのような会心のレフトスタンドへのＨＲで1点を返す。
続く貝塚はセンターフライ、中島は空振り三振で3アウトチェンジ。
しかし、今日で決めるための逆転への反撃の狼煙を上げて1−4。残り2イニングの攻撃にかける。
7回裏、ピッチャーは森から、ルーキー左腕・山崎敏が第2ステージ3試合目の登板。先頭の柴原はレフトフライ、井口はキャッチャーファウルフライで2アウト。ここで、バッターは不振の松中。しかし、ストレートのフォアボールを出してしまい、2アウト1塁。続く城島には三遊間を抜かれ、2アウト1・2塁に。ズレータにはフォアボールを与え、2アウトから満塁のピンチに。ここで迎えたバルデスは見逃し三振に抑えて、何とか自らが招いたピンチを山崎がゼロに抑えた。
8回表、バルデスに代わって宮地克彦が入り、ライトへ。ライトの出口がレフトへ。マウンドは山田が引き続き登板。先頭の野田は見逃し三振、高木も空振り三振、振り逃げを狙うもファーストアウトで2アウト。佐藤はショートゴロで三者凡退。最終回に望みを託す。
8回裏、ピッチャーは山崎に代わって、こちらもルーキー、昨日登録された岡本篤志が登板。福岡で3タテを果たした際に、勝ち投手になっている。先頭は鳥越。センター前に落ちて先頭が出塁。続く川粼はバントの構えも2球続けてファウルで2-0。ここから3ボールもショートフライで1アウト。出口には粘られるもレフトフライで2アウト。柴原にはライト前ヒットを放たれ、2アウト1・2塁。ここで迎えた好調の井口はライトフライに抑えて3アウト。攻撃は長かったものの、ゼロに抑えて9回の攻撃へ。
9回表、マウンドにはストッパー・三瀬幸司が登る。
先頭は赤田。サードゴロとなり、1アウト。フェルナンデスもファーストファウルフライで2アウトに。続くカブレラは何とかフォアボールで出塁し、可能性をつなぐ。しかし、続く和田はセカンドライナーで3アウト。ゲームセット。
4-1。
終始、選手の固さが残ったような状態で試合が終わってしまいました。
これで、2勝2敗のタイに。決戦はいよいよ明日のラスト第5戦へ。勝てば、ナゴヤへ。負ければ、相手の胴上げを見させられた上に終戦という究極の状況。しかも、この段階では第5戦に誰が投げられるのかは発表されていない。松坂か？それとも他の選手か？
試合終了後は、球場内に居てもしょうがないので、さっさと片付けて、球場外へ。
すると、友人がＮＨＫにライオンズファン代表として出てくんねぇか？と言われたらしく、ボクもその場に連れて行かれることに。ライオンズのユニを着て、ホークスファンでごった返す8番ゲートの辺りに。
2回程度軽くリハーサルの後、10：00前にＮＨＫ「サンデースポーツ」がスタート。
ホークスファンの方に話を振ったあと、こちらへコメントを求められる。
「明日は、松坂が何とかしてくれると思うので、絶対大丈夫だと思います」
まぁ、負ける気はしなかったし、この場面で松坂じゃなかったら、誰が投げるんだぐらいの気持ちだったので、このときはこれが正直な心境でした。
こうやって、何気にＮＨＫに出てから、家路につくことに。
さぁ、明日が勝負だ。
