2004パシフィック・リーグ プレーオフ第2ステージ VS福岡ダイエーホークス 第1戦

劇的なサヨナラで決めた第1ステージの翌日、第1ステージで成功した祈願の感謝と第2ステージ勝利の祈願で、川崎大師へ。第1ステージより一回り大きなダルマを購入。


その翌日、いまだ興奮の残る中、5日の昼に福岡へ旅立つ。

実家で、ゆっくりと休んで、明けて6日。いよいよ決戦の福岡ドームへ。
ゲート前では、テレビ局のクルーが多くやってきていて、周りはインタビューを受けてたりしていた。

球場に入って2時間後、いよいよ試合開始。

両チームのスターティングラインアップ。

先攻のライオンズ
1番ライト佐藤友亮、2番センター赤田将吾、3番サードホセ・フェルナンデス、4番ファーストアレックス・カブレラ、5番レフト和田一浩、6番DH貝塚政秀、7番ショート中島裕之、8番キャッチャー細川亨、9番セカンド高木浩之。ピッチャーは今年、1勝に終わったものの、頼れる兄貴分として、この場面に戻ってきた石井貴
ラインアップとしては、絶好調の1・2番に一発のある3・4・5番、不調も最終戦で2安打を放った貝塚に、7番はいまだにヒットの少ない中島、8番は正捕手となりつつある細川、最後はしぶとい高木と第1ステージ第3戦と変わらぬオーダーで第1戦に望む。

後攻のホークス
1番ショート川粼宗則、2番ライト宮地克彦、3番セカンド井口資仁、4番ファースト松中信彦、5番キャッチャー城島健司、6番DHフリオ・ズレータ、7番レフトペドロ・バルデス、8番センター柴原洋、9番サード本間満。ピッチャーはチーム最多の11勝をあげ、最多奪三振のタイトルを獲得した新垣渚
リードオフの川粼に、移籍して活躍の宮地の1・2番。そして不動の3・4・5・6番。松中は今年三冠王を獲得。あまり成績の芳しくなかった7番に、つなぎの8・9番といった、こちらもシーズンとほぼ変わらぬオーダー。



1回表、マウンドには先発・新垣渚が上がる。
1番は佐藤友亮は空振り三振に終わり1アウト。2番赤田はレフト前へうまく打ち、ヒットでランナー1塁。3番のフェルナンデスが空振り三振に倒れ、2アウト1塁でバッターはカブレラ。2-1赤田が盗塁を決めてランナー2塁となったものの、カブレラは空振り三振に抑えられチェンジ。

1回裏、石井貴がマウンドへ。
先頭は川粼。セカンドゴロに仕留めて1アウト。2番の宮地はショート深いあたりへのあたり。中島の送球も微妙に間に合わず、内野安打でランナー1塁。続く井口は1-3からショートフライで2アウト。松中にはフォアボールで2アウト1・2塁に。
続く5番の城島への2球目。1・2塁間をうまく抜いたあたりがライト前に転がり、2塁ランナーの宮地がホームイン。これで、ホークスが1点をあっさり先制。ランナーは依然1・2塁に。続いたズレータも初球をライト前へ。これで、松中が帰り、1点追加、2-0。ランナーは1・3塁で、バッターはバルデス。セカンドゴロを2塁にトスし、3アウト。しかし、ホークスは城島・ズレータの2者連続のタイムリーで2点を先制した。

これが、1位のチームの野球なのかなと思いつつ、2回表へ。

2回表、先頭はサヨナラHRの和田。レフトへ大きなあたりを放つも伸びが足りず、レフトフライで1アウト。貝塚はセカンドゴロで早くも2アウト。中島はサードゴロで三者凡退。

2回裏、先頭バッターの柴原はセカンドゴロで1アウト。本間はインコース見逃しで三球三振。川粼のあたりはセンター方向、高木のグラブを弾いてヒットに。2アウトランナー1塁。続くバッター宮地の3球目、川粼が盗塁を決め、ランナーは2塁へ。しかし、宮地は三振に仕留めて、3アウト。この回は無失点。

3回表、先頭は細川。ライトへの大飛球もフェンスの寸前で宮地にキャッチされ、1アウト。続く高木もライトフライで2アウト。佐藤はハーフスイングを取られて三振。2イニング連続の三者凡退でチェンジ。

3回裏、先頭の井口は空振り三振で1アウト。松中はインコースにバットを折ってセカンドフライ。続いては初回にタイムリーを放った城島。ちょこーんと当てた打球はレフトポール際に飛び、なんとスタンドへ。ソロHRで1点追加。城島は完全に乗せてしまったか…。ズレータはライトフライに抑えたものの、この回1点追加。点差は3に広がった。

4回表、赤田はピッチャーゴロで1アウト、フェルナンデスはうまく打ってセンター前に。センターがゆっくりカバーへ向かう隙に、フェルナンデスは2塁へ好走塁。1アウト2塁で、バッターはカブレラ。センターへの強烈なあたりもセンターフライ。フェルナンデスは2塁を飛び出してしまい、戻りきれずにアウト。どうも、うまくいかない。そんな気分を抱えつつ、この回も3人で攻撃終了。

4回裏、先頭のバルデスはサードへのファウルフライで、1アウト。柴原はきれいなセンター返しでランナー1塁。続いてバッター本間の場面で、柴原が走り、盗塁失敗で2アウト。続くボールをレフトへ打ち上げ、3人で攻撃終了。
4回を終わって、スコアは3-0。静かに試合は進んでいく。

5回表、先頭の和田はセンター前へ。ようやく先頭が出塁。続いては調子が上がってきたと思われる貝塚。強烈な打球がセンター方向へ飛ぶもショートの真正面。ショートライナーで1アウト。中島は追い込まれながらもデッドボールでランナー1・2塁に。このチャンスにバッターは細川。追い込まれて、ゆるい球に手が出ず、見逃し三振で2アウトに。続いた高木はサードゴロに終わり、チャンス生かせず無得点で3アウト。

5回裏、先頭バッターは川粼。1,2塁間を抜いた打球はライト前へ。いやなランナーを出して、ノーアウト1塁で、バッターは宮地。強烈な振りで同じくライト前へ。これでノーアウト1,2塁。この場面で井口は何とバント。やっぱり慣れていなかったんでしょうね。ピッチャー前に転がり、3塁フォースプレーで1アウト。松中にはフォアボールを与えてしまい、これで1アウト満塁で、しかも迎えるバッターは先制打・HRを打たれた城島。きっちりとセンター前に運ばれてしまい、2点タイムリーに。これで5-0。
石井貴はここをもって降板。代わってピッチャーはルーキーサウスポー・山崎敏
1アウト1・2塁でバッターはズレータ。デッドボールを与えてしまい、またもや満塁に。
しかし、バルデスは見逃し三振に斬って取り、2アウトに。続いての柴原もセカンドゴロに打ち取り、3アウト。5回を終わって5-0。少し、今日は望みが薄くなったか。まぁ、いいや。これで5.5ゲーム差がついて、アドバンテージだと思って、試合を見守ることに。

6回表、この回は打順よく、佐藤からも空振り三振。今日はこれで3三振。完全に合ってない。一方の赤田は好調をキープ。センター前に運んで、1アウト1塁となってクリーンナップへ。3番のフェルナンデスもナイスバッティングでセンター前へ。連打で1アウト1・2塁で、4番のカブレラ。かる〜く打ってセンター前へ。これで、3連打となりようやく1点を返す。続くチャンスに和田も、初球をファーストへゴロを打ってしまい、2塁・1塁と転送され、ゲッツー成立。これでチェンジ。
何とか1点を返したものの、まだ重い展開に。5-1。

6回裏、先頭の本間は難なくライトフライで1アウト。川粼もサードゴロで2アウト。宮地をセカンドゴロであっさりと三者凡退で攻撃終了。

7回表、マウンドは依然、新垣が投げ続ける。先頭の貝塚はあっさりと打ち上げ、レフトフライ。続く中島は強烈なあたりのショートライナーで2アウト。バッターは細川に代わった代打・柴田博之は三振に倒れ、三者凡退。チェンジ。

7回裏、代打で出た柴田に代わってキャッチャーに野田浩輔。ピッチャーは山崎に代わって大沼幸二が入る。
先頭バッターは井口。完璧に捕らえた打球がレフトスタンドへ飛び込み、6-1。続く松中にも高めの甘い球を捕らえられ、ライトスタンドへ持っていかれる。7-1。3打席連続で痛い目にあった城島はレフトフライに抑え、1アウト。さらにズレータには0-3から打った瞬間にわかるHRで、何とイニング3アーチ。これで8-1。完全に諦めました。
バルデスはセカンドライナーで2アウト。柴原も大きなあたりを放つもレフトフライとなり、3アウト。完全に試合が決してしまいました。あと2イニング、いかに今後につなげてくれるか、それだけを期待。

8回表、点差がついてしまったため、新垣に代わってマウンドには今年、横山と並んで最優秀救援を獲得したルーキー・三瀬幸司があがる。そして、サードは本間に代わり鳥越裕介。レフトにはバルデスに代わり出口雄大が入る。
バッターは左投手ということで、高木に代わり、ルーキーG.G.佐藤が代打に登場。しかし、豪快なスイングで三球三振。続いては1番佐藤。ショートゴロであっさりと2アウト。続いての赤田も空振り三振で三者凡退。どーしよーもねぇー。

8回裏、代打したG.G.に代わり、セカンドに上田浩明が入る。マウンドは大沼が続投。先頭バッターの守備から入った鳥越は空振り三振で1アウト。川粼には左中間を破られ2ベース。これで猛打賞。完全に乗ってしまいました。宮地はライトフライで2アウト。この間に川粼は3塁へ進塁。続く井口は強烈な打球が三遊間を抜けてレフトフェンスまで到達。これが追加点のタイムリー2ベースに。松中はインコースの球を空振り三振で3アウト。得点は9-1となり、最終回へ。

9回表、マウンドには三瀬に代わって、何と、今年自らベンチを殴って骨折した杉内俊哉が登ることに。先頭はフェルナンデス。2-0からのレフトへうまいバッティングで3安打の猛打賞。ホセは依然絶好調をキープ。続いてはカブレラ。1ボールからの2球目。レフトへ高々と上がった打球はスタンドに飛び込み、2点を返す。これで、不快な気分も何とか吹っ飛んだ。続く和田もきれいに引っ張って、三遊間を抜いたレフト前ヒット。3連打で杉内がベンチに下がる。よし、これでもう杉内が出てくることはないとほっと一息。代わって登板は中継ぎとして最もいいシーズを送ったと思われる佐藤誠。6番貝塚の代打には左キラー犬伏稔昌が登場。犬伏はピッチャー返しでファーストアウト、ランナー進塁で1アウト2塁に。続く中島はピッチャーゴロで2塁ランナーの和田が飛び出し、挟殺プレーに。これで2アウト1塁。野田もピッチャーゴロに倒れ、3アウトで試合終了。

9-3。


短期決戦の初戦は打たせちゃいけないというセオリーをことごとく破った敗戦に。とはいえ、まぁ、前にも思ってはいたものの、ちょうどストライキで消えたゲームはここでの試合。これで、都合5.5ゲーム差になったわけだから、まぁ、アドバンテージを与えたと思うことにしようと思って、帰路へ。その帰るタイミングで、毎日新聞の記者の方に話を聞かれたので、「まぁ、アドバンテージを与えたと思うことにしますよ」の一言を残して、球場を去りました。

大事なのは明日。明日勝たないとえらいことになる。